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感染対策:フローサイトメーター

フローサイトメーターご使用に際して、検体を取り扱うFCM検査においては、汚染・感染リスクを考慮し適切なクリーニングを行うことで感染リスクを軽減できます。

患者検体の前処理のために採血管等(特に真空採血管)を開栓する場合、検体の飛沫による周囲への汚染リスクがあります。またFCM測定時にもチューブ攪拌やチューブ入れ替え時等に機器内部に飛沫が飛ぶこともあります。
一見汚染されていないようでも、FCM検査には見えない汚染が存在します。
日々のクリーニングや定期的なクリーニングによりこれらの汚染を除き、感染リスクを軽減することは重要です。
また、検査時・クリーニング時ともに、グローブや予防衣、ゴーグルを着用することで、自身への感染リスクを減らす手段をとることも重要です。

汚染時の対応

床や検査機器表面 0.5 %(5000 ppm)次亜塩素酸ナトリウム 清拭消毒(検査機器については、取り扱い説明書も参照)
血液等 0.5 %~1.0 %(5000~10000 ppm)次亜塩素酸ナトリウム 汚染部分をふき取った後、清拭消毒
手指 速乾性察式アルコール製剤 石鹸・流水で洗浄後、ペーパータオル等で水分をふき取り、速乾性察式アルコール製剤で消毒。

血液を消毒する場合は0.5 %~1.0 %(5000~10000 ppm)次亜塩素酸ナトリウムが有効です。
HBV/HCVに汚染された器具等は次亜塩素酸ナトリウムによる消毒有効塩素濃度は1 %(10000 ppm)です。汚染がはっきりしない場合では0.1 %~0.5 %(1000~5000 ppm)です。

次亜塩素酸ナトリウムはグラム陽性菌、グラム陰性菌、真菌、ウイルス、芽胞に有効です。結核菌には0.1 %(1,000 ppm)以上の濃度、マイコプラズマ(有機物が存在しない条件下)は0.0025 %(25 ppm)で殺菌効果があることが報告されています。*1

消毒用アルコールは通常エタノール濃度70 %~80 %で使用されます。50 %以下の濃度では殺菌効果は急速に低下します。消毒用エタノールは機器の清拭消毒にも汎用されています。

76.9 vol%~81.4 vol%エタノール(消毒用エタノール) 手指、皮膚、医療機器(金属)
50 vol%~70 vol%イソプロパノール 手指、皮膚、医療機器(金属)

参考文献

  • *1 Rutala WA:APIC Guideline for selection and use of disinfectants, 1996. Am J Infect Control 1996;24:313-342.
  • *2 CLSI/CCCLS document GP17 - Clinical Laboratory Safety for additional information
  • *3 CLSI M29、Protection of Laboratory Workers from Occupational Infections

クリーニング手順