VersaComp Antibody Capture Bead KitとKaluza Softwareを用いたマルチカラープロトコルの蛍光補正設定

今日のFCMでの解析はマルチカラー化が加速しておりますが、マルチカラー解析プロトコルの設定における問題点の1つが蛍光補正を行うことです。正確な蛍光補正を行うためには、使用する各蛍光色素で標識された抗体試薬で陽性を示す細胞集団が必要ですが、細胞数や蛍光輝度が十分量用意できない、蛍光補正用に同色素で標識された別抗体を用意する等の問題があります。また、通常のマルチカラープロトコルの設定では、1つの蛍光色素が起こす複数の検出器への蛍光の漏れ込みの補正の実施をサンプルの測定をしながら行うといった煩雑な作業を必要としております。

今回、様々な種およびアイソタイプの抗体をキャプチャーでき、細胞に近い低い自家蛍光レベルを示すVersaComp Antibody Capture Bead KitおよびFCS 3.0のファイル形式の測定結果データを使用したアフターコンペンセーションを実施できる解析ソフトウェアであるKaluzaを使用した、マルチカラープロトコル設定における簡単な蛍光補正の実施方法についてご紹介いたします。

, :末梢血検体にCD34-APC.Alexa Fluor750およびVersaComp Beadsを添加し、溶血後にNaviosにて検出器感度を設定して測定した結果をKaluzaにて表示(FL6: 660 BP; FL8: 755 LP, 共に励起光は638 nm)
:プロット図②を使用して蛍光補正の実施後のパターン
:蛍光補正実施後のマトリックス例

 

ダウンロードに関する注意

ダウンロードしていただいたプロトコルは、CD-RやUSBなどの各メディアにコピーし、FC500用PCまたはNavios用PCに保存してください。プロトコルの保存はプロトコルと同時にダウンロードしていただきました操作解析手順に沿って行ってください。

※お使いの装置によって使用できるメディアが異なります。どのメディアが使用可能かご確認いただきご準備をお願いいたします。また、ダウンロードしたプロトコルを移す際には必ず各メディアのウィルスチェックを行い、感染無の確認をしていただいてからFC500用PCまたはNavios用PCに接続してください。

プロトコルおよびマニュアルをダウンロード

2L6c蛍光補正設定用.composite ダウンロード

2L8c蛍光補正設定用.composite ダウンロード

3L10c蛍光補正設定用.composite ダウンロード

VersaComp Antibody Capture Bead KitとKaluza Softwareを用いたマルチカラープロトコルの蛍光補正設定方法(PDF) ダウンロード