PerFix-ncを用いたTreg細胞の測定例
細胞表面抗原のCD4/CD25と細胞内抗原FoxP3を、PerFix-ncを用いて染色・測定した結果を示します。FoxP3の染色には専用の試薬が必要とされていましたが、PerFix-ncを使用した測定においてもCD3/CD4/CD25陽性T細胞中にFoxP3を発現しているTreg細胞を精度よく測定することができます。
また、PerFix-ncでは測定に不要な赤血球の溶血も専用試薬を必要とせず、細胞の膜透過処理と同時に行います。さらに、細胞膜表面抗原と細胞内にあるFoxP3を同時に染色できるために、サンプルの取り扱いも非常に簡便に短時間でご使用いただくことができます。
サンプル : ヒト健常人 末梢血
抗体 : FoxP3-PC7 (製品番号B46032)、CD4-FITC (製品番号A07750)、CD25-PE (製品番号A07774)
溶血&固定試薬 : PerFix-nc (製品番号B31167)
染色手順
- チューブに50μLの末梢血を入れる。
- 5μLのFixative Reagent(PerFix-nc)を加えて撹拌し、室温で15分反応する。
- 300μLのPermeabilizing Reagent(PerFix-nc)を加えて撹拌する。
- すぐに各チューブへFoxP3-PC7 10μL もしくは isotype Control-PC7 10μL/
CD4-FITC 20μL / CD25-PE 20μLを加えて撹拌し、室温・暗所で60分反応する。
- 3mLのPBSを加えて撹拌し、室温・暗所で5分反応する。
- 遠心(500g、5分)を行い、上清を除く。
- 3mLのR3 Reagent(PerFix-nc)を加えて撹拌し、遠心(500g、5分)を行い上清を除く。
- 500μLのR3 Reagent(PerFix-nc)を加えて撹拌し、FCMにて測定。
コントロール 測定データ

FoxP3 測定データ

