FCMのための精度管理入門

Ⅳ.精度管理の方法

3. 外部精度管理

外部精度管理は、自施設の測定値が他施設の測定値と十分な同一性を有しているかどうかの評価を主眼としており、最も簡便に実施できるものとしては複数施設間でのクロスチェックがあります。クロスチェックでは同一のサンプルを複数施設で測定し、その測定結果を比較することになります。また、大規模なコントロールサーベイはクロスチェックの延長線上にあると考えることもできますが、参加全施設の平均値を真値に代わるものとみなすことができることから、「正確性」の評価手段としても利用されます。

また、外部精度管理を実施するに当たっては、内部精度管理を実施して、精密性を十二分に高めておくことが必要です。精密性が不十分な状態では、外部精度管理による評価用として提出した測定値が、必ずしも自施設の状態を代表しているとはいえない場合があります。すなわち、「偶然」の要因によって外部精度管理の評価結果が良好にも不良にもなり得ます。特にコントロールサーベイはある1回の測定値をもとに評価するため、こうした点に注意が必要です。

 図3:精密性と外部精度管理の評価結果

精密性良好

精密性良好

どの測定値を用いても、ほぼ一定の正確性評価が可能。

精密性不良

精密性不良

どの測定値を用いるかによって、正確性の評価結は大きく左右される。


なお、ベックマン・コールターでは、フローサイトメトリーによる臨床検査を主な対象とした外部精度管理プログラム、IQAP(Interlaboratory Quality Assurance Program)を提供しており、正確性のみならず精密性をも他施設との比較によって相対評価する内容となっています(詳しくはこちらをご覧ください。

施設間精度管理IQAPは、こちら