FCMの原理入門講座

Ⅸ.ソーティング系(液滴方式)

2. 分取速度、純度、回収率

グラフ

細胞を実際に分取する際に、どのぐらいの時間かかるのか、その際の純度はどのぐらいになるのか、目的の細胞を100%すべて回収することができるのか、これらの点が大切になります。
分取速度を上げるためには、単位時間に流れる細胞数(サンプル速度)を上げる必要があります。しかし、そのサンプル速度を上げると、液滴の中に、目的の細胞と目的外の細胞が同時に含まれる可能性が高まります。(振動数が25kHzの時、1秒間に25,000個の液滴ができるが、例えば1万個/秒でサンプルを流すと、2.5滴に1個の割合で細胞が入ることになります。)その結果、アボート機能により、目的の細胞も捨てられてしまいます。一方、回収率を上げるために、アボート機能を使用しないと、回収率は向上しますが、純度は低下します。純度と回収率、共に満たすサンプル速度は、サンプル中の目的細胞の比率と振動数に依存します。通常のセルソーターの場合、純度と回収率をほぼ満たす最適なサンプル速度は、2,000から5,000個/秒程度です。
超高速セルソーターの場合、サンプル速度を上げるために、シース圧は100psiに上げて、最大200kHzで1ドロップソーティングを用います。最高70,000個/秒でソーティングが可能です。(4.高速ソーティングを参照

分取速度、純度、回収率


4方向ソーティング


6方向ソーティング

4方向ソーティングや6方向ソーティングが可能なセルソーター
ならば、純度と回収率を両立させることができます。