Ⅶ.パルス処理系(2) パルスの増幅と対数変換(アナログ方式)

Ⅶ.パルス処理系

2.パルスの増幅と対数変換(アナログ方式)

検出器から発生する電圧パルスが小さいとき、もっと大きく(増幅)しなければならないことがあります。その場合、2つの増幅する方法あります。

リニアアンプ

電圧パルスはすべて同じ比率で増幅されます。
オペレータは、その比率(Gain)を設定します

 

ログアンプ(アナログ方式のみ)

小さなパルスはより多く、大きなパルスは少しだけ増幅する対数増幅を行います。
オペレータが増幅の割合を変えることはできません。
通常のシステムでは、1対10000の広い範囲(4ディケード=4ログと呼ばれる)の測定結果を示すことができます。
免疫蛍光やサンプルの大きさのばらつきが大きい時に用います。アナログ回路を用いる場合、広い範囲をカバーするログアンプは、その直線性やS/N比に問題がありました。デジタル処理を行うDSPの登場により、その問題を解決することができるようになりました。

 

デジタル対数変換

デジタルログ変換

ログデータの直線性の比較