FCMの原理入門講座

Ⅵ.光学検出系

4.フィルタ

フィルタブロックでは、フィルタの設定により、光を特定の波長に分離し、目的の検出器に送り込みます。
フィルタ設定は、使用する蛍光色素等により、最適なフィルタに変更することが重要です。

DL:

ダイクロイック ロングパス フィルタ
指定した波長までを折り曲げ、それよりも長い波長は透過させます。
光路に対して45°で用い、光を2方向に取り分けます。

BK:

レーザーブロッキング フィルタ
強いレーザー光を遮断する専用フィルタ。

BP:

バンドパス フィルタ
指定した波長を中心に±15~20nmの光のみを透過させる高性能フィルタ。

LP:

ロングパス フィルタ
ある波長よりも長い波長の光を透過させるフィルタ。

SP:

ショートパス フィルタ

ある波長よりも短い波長の光を透過させるフィルタ。

AR:

アンチリフラクション処理フィルタ
反射防止コーティング処理がしてあるフィルタで、透過率が95%程度まで高められている。

フィルタ

すべてのフィルタは、平行光線がフィルタに垂直または45゜で当たった時に最大の性能を発揮します。
代表的なフィルタ設定を以下に示します。

  注意   フィルタは指定した波長帯の光を100%完全に折り曲げたり、透過させることはできません。

この設定では最初の488DLでアルゴンレーザー(488nm)の側方散乱光(SS)を反射させ分離します。分離した光をさらに488BPを通し最初の検出器へ送ります。
488DLを透過した光のうち488nmの側方散乱光(SS)の残りを488BKで完全に遮断します。側方散乱光(SS)は一般的に蛍光(FL)より、かなり強い光なので最初に分離し遮断します。2枚のフィルタを透過した光をさらに550DLと600DLで分離します。分離した光はそれぞれBPを通過し、各検出器へ入ります。