FCMの原理入門講座

Ⅱ.フローサイトメトリーの基礎

コールター原理

コールターカウンター コールター原理1 コールター原理2

細孔を介して電流が流れます。吸引された細胞が通過した時に電気抵抗が変化します。その抵抗変化の数が細胞数、変化の大きさが細胞体積になります。

顕微鏡に代わる細胞計数の自動化のため、1948年に世界初の自動細胞計数装置 コールターカウンター(コールター原理)がWallace Coulterによって発明されて以来、細胞などの微小な粒状物質における情報を、フローを用いて容易に得ることが可能になりました。1960年代の後半には、レーザーと層流を利用した装置として、フローサイトメーター(Flow Cytometer)が登場し、より多くの情報が得られるようになりました。その後、コンピュータなどのエレクトロニクス技術の進歩とともに、より高機能で簡便な操作の製品が次々に誕生し、従来行われてきたアナログ処理をデジタル化した高精度な装置まで登場しました。
フローサイトメーターは細胞などの粒子1個ずつから、大きさなどの形態の情報、ならびに、 DNA/RNA蛍光染色や、タンパクなどを蛍光抗体で染色した蛍光の情報を1秒間に数千個以上の速度で取得し、それらの相関を解析するヒストグラムとして作成し、さらに目的の細胞集団などを1秒間に数千個以上の速度で分取することが可能な装置で、生命工学や臨床検査などの分野において、重要な役割を果たす装置として、なくてはならないものとなりました。