検査室のためのFCM検査の基礎

Ⅱ. 免疫系の中心はリンパ球

免疫系は大きく分けると、細胞性免疫と体液性免疫の2つに分類することができます。細胞性免疫は、細胞が直接、何らかの機能を発揮して起こる免疫反応を指します。一方の体液性免疫は、細胞から体液中に分泌された抗体やサイトカインなど、可溶性の成分が関与することによって起こる免疫反応であるということができます。

T細胞(リンパ球のひとつ)は免疫系全体の司令官

ただし、細胞性、体液性いずれの免疫系も、上流ではリンパ球の1つであるT細胞の指令を受けています。この意味で、T細胞は免疫系全体の司令官であるということができます。リンパ球の1つであるT細胞は免疫系の中心におり、免疫系全体のバランスを調整しながら促進や抑制の指令を出しています。T細胞は、持っている機能によってさらに詳細に分類することが可能ですが、そうした亜集団のことをサブセットと呼びます。