ROR1 抗体

ROR1(Receptor tyrosine kinase-like orphan receptor 1)は、2つの近縁のⅠ型膜貫通タンパク質、ROR1及びROR2で構成されるRORファミリーのメンバーです。RORファミリー分子は、検出可能な触媒活性を示さない偽キナーゼに分類され、ヒト及びマウスにおいて高度に相同性を保っています。ROR1及びROR2は、膜貫通領域とチロシンキナーゼドメインを含む細胞内領域に続く、1つの免疫グロブリンドメイン、1つの frizzledドメイン、及び1つの kringleドメインを有する顕著な細胞外領域で構成されています。ROR1は、健康な成人の組織では最小限の発現が認められるのみであるのに対し、多数の血液腫瘍や固形悪性腫瘍においては、選択的かつ強く発現しています。現時点での理解では、癌細胞の生存にROR1が寄与していると考えられますが、その発癌作用は癌種に特異的であり、様々なシグナル伝達経路が関与していると思われます。


Clone: 2A2 Isotype: IgG1 Mouse

エピトープマッピング研究により、2A2クローンはROR1の細胞外領域のN末端エピトープを認識することが示されています。

製品モデル