JM2あるいはIPEXとしても知られているFoxP3(Forkhead boxprotein P3, Scurfin)はCD4+CD25+ Treg細胞の運命や固有性を決定する主要転写因子です。FoxP3は構成的にnatural Tregs(nTregs)に発現しており、nTregの発達や抑制機能における主要制御因子として働いています。nTreg(CD4+CD25+FoxP3+ Treg cells)は、たいがいの免疫反応における重要な制御因子であり、サイトカインの生産と直接の細胞間接触の両者を通じて、抑制機能を仲介している。nTreg細胞は胸腺に存在し、炎症部位にだけでなく、二次リンパ組織に移行して抑制活性を発揮する。FoxP3発現は末梢ナイーブCD4+CD25- T細胞において直接誘導され、免疫応答を抑制する誘導性Treg(iTreg)細胞を形成する。 増大したTreg細胞の反応が抗感染性や抗癌免疫を損なう役割を果たす可能性があるのに対して、減少したTreg細胞の発達と機能は、自己免疫及びアレルギーに関連している。FoxP3は3つの認識機能ドメイン、single C2H2型zinc-fingerモチーフ、leucinezipper-likeモチーフ、C端末forkheadドメインを含み、これにより転写因子としての、その正及び負の機能を発揮します。FoxP3は蛋白間の相互作用によって制御能力を発揮します。
アプリ ケーション |
クローン (アイソタイプ) |
標識 | 容量 | 形状 | 製品タイプ | 用途 | 製品番号 | 価格 | 体診 | データ シート |
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C |
259D (IgG1マウス) |
PE | 1 mL | 液状 | IOTest | FCM | B46031 | ¥47,300 |
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PC7 | 0.5 mL | 液状 | IOTest | FCM | B46032 | ¥52,500 |
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Alexa Fluor 647 | 0.5 mL | 液状 | IOTest | FCM | B30650 | ¥42,000 |
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Pacific Blue | 0.5 mL | 液状 | IOTest | FCM | B90432 | ¥42,000 |
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ヒト末梢血サンプルを細胞表面抗原のCD3/CD4/CD25と細胞内抗原Foxp3をPerFix-ncキットを用いて染色・測定した結果を示しています。FoxP3の染色には専用の試薬が必要とされていましたが、PerFix-ncを使用した測定においてもCD3/CD4/CD25陽性T細胞中にFoxp3を発現しているTreg細胞を精度よく測定することができます。
膜透過処理をした健常人末梢血サンプル
(リンパ球をゲーティング)。CD4-FITCとFoxP3-Alexa647で二重染色