NKp30は、分子量30kDaの膜貫通糖タンパクで、MHC非拘束性の細胞障害を惹起するNK特異的な標的レセプタです。NKp30は、少数のCD3- CD56bright CD16-サブセットを含む、すべての休止及び活性化NK細胞に限定して発現しています。NKp46、NKp44とともに、これまでに同定されているNatural Cytotoxicity Receptor(NCR)の一つです。この分子の細胞表面発現は、NKp46と並行しており、NKp46dullの細胞はNKp30dullであり、NKp46brightの細胞はNKp30brightのフェノタイプを示します。NKp30brightとNKp30dullのフェノタイプは、細胞障害活性の高低にそれぞれ相関しています。NKp30は、免疫グロブリンスーパーファミリーに属し、細胞外にIg-V様ドメインが一つあります。ITAMモチーフを含むCD3ζアダプタータンパクのホモダイマーと会合しています。これらのアダプタータンパクは、細胞表面へのNKp30発現には必須ではありませんが、細胞内にシグナルを伝達するのに必要です。Redirect killing assayで、Z25抗体によるNKp30のクロスリンキングによって、NK細胞が強く活性化されます。反対に、Z25抗体によるNKp30のマスキングでは、標的細胞に対するNK細胞障害活性が阻害されます。さらに重要な点として、NKp30が特定の標的細胞に対してNK細胞障害を誘導する主要なレセプタであり、その細胞障害がNKp46/NKp44には依存していない点があります。NKp30のリガンドは不明ですが、NKp30を介した未熟な樹状細胞(iDC)への細胞障害が報告されています。このことは、DCが未知のNKp30リガンドを1種類以上発現していることを示しています。
アプリ ケーション |
クローン (アイソタイプ) |
標識 | 容量 | 形状 | 製品タイプ | 用途 | 製品番号 | 価格 | 体診 | データ シート |
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C |
Z25 (IgG1マウス) |
PE | 50テスト | 液状 | IOTest | FCM | IM3709 | ¥62,800 |
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PC5 | 50テスト | 液状 | IOTest | FCM | A66904 | ¥68,300 |
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Z25抗体は、フロサイトメトリーによるNK細胞のNKp30発現の解析に用いられています。
NK92 act. IL-2 24h cell line