NKp46は、分子量46kDaの膜貫通糖タンパクで、MHC非拘束性の細胞障害を惹起するNK特異的な標的レセプタであり、Natural Cytotoxicity Receptor(NCR)の原型であると考えられています。NKp46は、少数のCD3- CD56brightCD16-サブセットを含む、すべての休止及び活性化NK細胞に限定して発現しています。NKp46は、大半のドナーではNK細胞の表面に強く発現していますが、NK細胞の一部(~90%)がNKp46弱陽性であるドナーもみられます。NKp46は、免疫グロブリンスーパーファミリーに属し、細胞外にIg-C2様ドメインが二つあります。この分子は、ITAMモチーフを含むCD3ζ及びFcεRⅠγ分子と会合しています。NKp46を介したシグナル伝達にはこれらの分子との会合がほぼ必須ですが、CD3ζ鎖は細胞表面へのNKp46発現に必要ではありません。NKp46は、主要な活性化レセプタであり、HLAクラスⅠ陽性細胞の溶解と除去に中心的な役割を果たしています。細胞障害の強さと細胞表面のNKp46発現には相関がみられます。
アプリ ケーション |
クローン (アイソタイプ) |
標識 | 容量 | 形状 | 製品タイプ | 用途 | 製品番号 | 価格 | 体診 | データ シート |
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C |
BAB281 (IgG1マウス) |
PE | 50テスト | 液状 | IOTest | FCM | IM3711 | ¥62,800 |
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PC5 | 50テスト | 液状 | IOTest | FCM | A66902 | ¥54,600 |
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PC7 | 50テスト | 液状 | IOTest | FCM | B38703 | ¥78,800 |
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BAB281抗体によるNKp46分子のマスキングで、様々な標的細胞に対するNK細胞障害活性が阻害されます。Redirect killing assayでは、NKp46へのBAB281抗体の結合によって、細胞障害が強く誘導されます。ウィルス由来のヘマグルチニンがNKp46のリガンドとして同定されていますが、NKP46の(非ウィルス性の)ナチュラルリガンドは不明です。
溶血させた正常全血サンプル