NKG2Dは、C型レクチンファミリーに属する分子量42kDaのⅡ型膜貫通タンパクです。この分子は典型的なNKG2ファミリーではないため、「NKG2D」という名称は誤解を招くかもしれません。この分子は、他のNKG2ファミリー分子とのホモロジーが低く、他のNKG2ファミリー分子がCD94とヘテロダイマーを形成するのに対して、ホモダイマーを形成します。NKG2Dの細胞表面発現には、Y-x-x-Mモチーフを含むシグナルアダプター分子であるKAP10(DAP10)の会合が必要です。チロシンがリン酸化されると、このモチーフにホスファチジルイノシトール3'キナーゼ(PI 3キナーゼ)が動員され、活性化します。Natural Cytotoxicity Receptor(NCR)とは異なり、NKG2DはすべてのNK細胞のほか、γδ型T細胞のほとんどや事実上すべてのCD8陽性αβ型T細胞にも発現しています。さらに、NK細胞では、様々なサイトカイン(IL-15、IL-12、IFNγ)の作用で、NK細胞における発現強度が増大します。NKG2Dのリガンドとして、上皮由来の腫瘍細胞に広範に発現するストレス誘導タンパクのMICAとMICB、幅広い細胞に発現するヒトCMVタンパクの標的であるULBPが同定されています。NKG2Dでトリガリングされたシグナルは、KIRとHLAクラスⅠ分子の相互作用でもたらされた抑制シグナルより上位に位置します。NKG2Dは、正常なHLAクラスⅠ分子を発現し、一つ以上のNKG2Dリガンドを発現する標的細胞の溶解に、補助的な役割を担っているものと考えられます。
アプリ ケーション |
クローン (アイソタイプ) |
標識 | 容量 | 形状 | 製品タイプ | 用途 | 製品番号 | 価格 | 体診 | データ シート |
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C |
ON72 (IgG1マウス) |
PE | 50テスト | 液状 | IOTest | FCM | A08934 | ¥62,800 |
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APC | 50テスト | 液状 | IOTest | FCM | A22329 | ¥42,000 |
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溶血させた正常全血サンプル