CD243抗原(P-Glycoprotein)は、分子量170-180kDaの多剤耐性(MDR)遺伝子産物です。このタンパクは、多くの癌化学療法薬剤をはじめとする、構造的にも様々な脂質親和性物質をATP依存的に排出します。造血細胞はmdr1遺伝子産物を発現していますが、比較的低レベルです。CD243は内分泌、外分泌の機能をもつ特殊な上皮細胞にも発現します。肝臓では、CD243は肝細胞の絨毛表面や胆細管にみられます。膵臓では小導管の上皮細胞の薄層表面に、腎臓では近位尿細管の刷子縁にあります。その他の発現部位として、消化管や、脳及び副腎の内皮細胞があります。
アプリ ケーション |
クローン (アイソタイプ) |
標識 | 容量 | 形状 | 製品タイプ | 用途 | 製品番号 | 価格 | 体診 | データ シート |
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B,C,F,P HLDA7 |
UIC2 (IgG2aマウス) |
PE | 100テスト | 液状 | IOTest | FCM | IM2370U | ¥81,900 |
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溶血させた正常全血サンプル
UIC2抗体は、ヒトP-Glycoprotein(CD243)の細胞外エピトープと反応します。UIC2抗体は、MDR細胞のCD243による排出を阻害し、CD243輸送薬剤の細胞障害作用を強めます。この抗体は、フローサイトメトリーのほか、ウェスタンブロッティング、凍結切片やパラフィン包埋切片の免疫組織化学染色にも適しています。