CD208抗原(DC-LAMP、分子量70-90 kDa)は、LAMP(リソゾーム関連膜タンパク)ファミリーの新規分子です。CD208は、糖鎖に富む( 7箇所のN型糖鎖付加部位と少数のO型糖鎖付加部位)416アミノ酸のⅠ型膜貫通タンパクで、CD68など他のLAMPメンバーと同様に、その90%はリソゾームの内腔に存在しています。CD208は、特に指状突起樹状細胞(IDC)としても知られる、リンパ組織のT細胞領域にみられる成熟樹状細胞(DC)に発現します。CD208とCD86等の成熟マーカーの発現に直接的な相関関係がみられることが明らかにされています。CD208は、最初にMHC Class-Ⅱcompartment中に出現し、外来性抗原のプロセッシングに対してCD208の関与が重要であることが示唆されます。
アプリ ケーション |
クローン (アイソタイプ) |
標識 | 容量 | 形状 | 製品タイプ | 用途 | 製品番号 | 価格 | 体診 | データ シート |
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Ci,F,I HLDA7 |
104.G4 (IgG1マウス) |
精製 | 0.2 mg | 液状(1mL) | ― | IM3448 | ¥52,500 |
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固定した扁桃(DAB発色)
TNFαとCD40Lで活性化したCD34+培養細胞もしくはTNFα、LPS及びCD40Lで活性化した培養単球から得られたDCは、いずれも104.G4抗体で細胞質内が染色されます。
組織反応性 | 104.G4抗体はリンパ組織のIDCのみを染色します。この抗体は、共焦顕微鏡を用いた細胞内免疫蛍光法にも使用でき、DCが浸潤した乳癌組織の分析が行われています。 |
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染色パターン | 細胞質 |