CD109抗原は、分子量170kDaのグリコシル-フォスファチジルイノシトール(GPI)結合型単鎖糖タンパクです。エンドグリコシダーゼHに感受性のあるN結合型グリカンを複数含みますが、O結合型グリカンはありません。この分子は、α2マクログロブリン(α2M)/C3、C4、C5ファミリー・チオエステル含有タンパクの新規分子として報告されています。CD109抗原の発現は、血管内皮細胞、一部の上皮細胞、活性化T細胞、活性化血小板、巨核球性白血病細胞、骨髄CD34+細胞サブセットで認められています。この抗原分子は、新鮮末梢血リンパ球(PBL)には発現していません。未分化な T細胞性急性白血病細胞(CD34+、TdT+、CD7+)やまれに慢性骨髄性白血病の巨核球性急性転化で、CD109発現が認められます。さらに、巨核芽球性の細胞株(MO7e、MOLM-1)もCD109+です。CD109抗原は、KG1a細胞に2,0000分子/細胞の強度で発現しており、巨核球系に分化傾向を示す造血細胞の非常に初期のマーカーである可能性があります。対照的に、成人骨髄のCD34+ CD109+サブセットは、長期培養可能な最も発生初期の造血幹細胞とB細胞系統のリンパ前駆細胞とされています。
アプリ ケーション |
クローン (アイソタイプ) |
標識 | 容量 | 形状 | 製品タイプ | 用途 | 製品番号 | 価格 | 体診 | データ シート |
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C |
8A3 (IgG2aマウス) |
PE | 100テスト | 液状 | IOTest | FCM | A08933 | ¥72,500 |
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KG1a細胞をA08933で染色。