CD63 抗体

CD63抗原は、lysosomal membrane associated glycoprotein 3(LAMP3)とも呼ばれ、テトラスパンファミリー(TM4SF)のメンバーです。20弱の遺伝子が、細胞膜を4回貫通するドメインを特徴とするテトラスパン分子群をコードしています。CD63分子は、他のテトラスパン分子(CD9、CD81、CD82)のように、VLA-3及びフォスファチジルイノシトール4キナーゼ、もしくはVLA-6、CD11/CD18及びチロシンキナーゼと複合体を形成することが報告されています。CD63抗原は、休止期血小板の顆粒及び活性化血小板の細胞膜より見出されました。その後、この分子は血小板顆粒糖タンパク質である granulophysinとして同定されました。血小板のCD63は40-50kDaと幅があります。CD63抗原は、メラノーマに発現するME491抗原と同一分子であることが確認されています。単球/マクロファージにも発現がみられ、休止期の顆粒球やT細胞、B細胞にも弱く発現します。CD63抗原は、未刺激の好中球ではアズール顆粒に存在しますが、活性化した好中球では細胞表面に強く発現します。CD63は顆粒放出のマーカーとなります。この現象は好塩基球についても報告されています。


Clone: CLB-Gran/12 Isotype: IgG1 Mouse

CD63抗体は、活性化した内皮細胞への好中球の接着を阻害します。 CLBGran/12抗体は、第6回HLDAでCD63リファレンスモノクローナル抗体として使用されています。

製品モデル