CD49b 抗体

CD49b抗原(GPIa)は、150kDaのインテグリン α-2鎖で、インテグリン β-1(CD29、GPIIa)と非共有結合的に会合して、VLA-2(very late activation antigen)複合体を形成します。CD49bは当初、コラーゲン及びラミニンの細胞外マトリックスレセプタとして同定されました。現在では、 α2β1インテグリンは、多くのマトリックスや非マトリックス分子のレセプタとして機能すると認識されています。詳しい分析により、リガンド結合の不活性、部分的な活性、あるいは高活性を引き起こす特徴的な配座が特定されています。 α2β1が血小板の機能や細胞の恒常性において重要な役割を担う機序が明らかにされています。研究により、免疫や癌、発達領域でこのレセプタが媒介するヒトの生理機能や病態も特定されています。この複合体は、コラーゲンとの細胞接着に関与しています。 CD49b は血小板及び活性化したT細胞と胸腺細胞に発現します。


Clone: Gi9 Isotype: IgG1 Mouse

Gi9抗体は、Br(a)やBr(b)アロ抗原を持つ分子と反応します。この抗体は、血小板のコラーゲンへの接着を阻害します。CD49bは、MAIPAアッセイによるVLA-2に対するヒトのアロ抗体(抗Br a,b)の検出に利用できます。Gi9 抗体は第6回HLDAでCD49bのリファレンスモノクローナル抗体として使用されています。Gi9抗体は、血小板に反応し、単球とも弱く反応します。またほとんどの付着性細胞株及び培養Tリンパ球も染色されます。

製品モデル