低親和性IgG-Fcレセプタ(FcγRⅢ)は、膜貫通型(FcγRⅢA)か、グリコシル-フォスファチジルイノシトール(GPI)結合型(FcγRⅢB)として発現することが知られています。これらのアイソフォームは、関連した異なる2種類の遺伝子でコードされ、細胞外のアミノ酸配列は6アミノ酸残基が異なっており、それぞれ特異的な組織分布を示します。CD16b抗体はFcγRⅢBタンパクのみに反応します。
アプリ ケーション |
クローン (アイソタイプ) |
標識 | 容量 | 形状 | 製品タイプ | 用途 | 製品番号 | 価格 | 体診 | データ シート |
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C,F,I HLDA5 |
1D3 (IgMマウス) |
FITC | 100テスト | 液状 | IOTest | FCM | IM2353U | ¥58,000 |
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正常末梢血(全血法)。IM2353Uで染色。
1D3モノクローナル抗体は、NK細胞や単球には反応せず、多核白血球(PMNs)に特異的に反応します。この抗体は、FcγRⅢB分子に特異的なエピトープを認識し、唯一のCD16b抗体として分類されています。この抗体はNeutrophil Antigen(NA)の表現型に関係なくPMNsに反応しますが、NA1ホモ接合もしくはNA1/NA2ヘテロ接合のPMNsに比べてNA2ホモ接合のPMNsでは、反応性が若干弱くなります。