FCM解析が体験できる 悪性リンパ腫 症例.6 FCM解析データ&解説



 症例.6

散乱光サイトグラムにおいて、主に小型のリンパ球で、中型および大型細胞も存在している。 B細胞はκ/λ=1.64 にて、monoclonalityなし。IgH鎖もμ、δtypeで異常なし。


T細胞およびB細胞の活性化を認めるが、明らかな異常はない。CD10は、濾胞内のCD10陽性B細胞の出現(follicular hyperplasia)と考えられる。 異常細胞ではない。


Germinal centerの増大を伴うリンパ濾胞の著しい増生、Mantle zoneの構造を含めリンパ濾胞の構造は保たれている。 Germinal centerにもtingible-body macrophage が良く認められ、反応性の増生と思われ、明らかな悪性所見は認めない。