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Allergenicity Kitによる末梢血測定例 |
| (データ提供:(独)国立病院機構 三重病院 臨床研究部 長尾みづほ先生、徳田玲子先生、野間雪子先生、藤澤隆夫先生)
Allergenicity Kitは、即時型アレルギー反応をin vivoに近い形で、かつ簡便に評価できる新しいキットと考えられます。私たちはスギ花粉症において、抗原特異的に好塩基球表面におけるCD203cの発現が増強することを確認しました(下図)。この発現増強の程度(MFI値の変化)は重症度とよく相関する可能性もあり、現在検討中です。 スギ花粉症測定例
EDTA採血したスギ花粉症(スギRAST:クラス4,総IgE値:130U/mL)全血に、治療用標準化スギ花粉エキスを添加して好塩基球の活性化を検出(CRTH2-FITC/CD203c-PEのドットプロット上にて、活性化好塩基球を赤でペイント)。ヒストグラム中の陽性率(%)は、全好塩基球に対する活性化好塩基球の割合。
好塩基球は末梢血中にはごく少数しか存在せず、その散乱光特性(スキャッターサイトグラム上の位置)がリンパ球や単球に近いため、CD203c-PEのみを用いたシングルカラー測定では好塩基球集団の判別が難しい場合が少なくありません。Allergenicity KitはCD203cにリンパ球の大部分を占めるTリンパ球のマーカーであるCD3と、好塩基球をはじめとした炎症細胞表面に発現するCRTH2(CD294)を組み合わせることで、好塩基球のより確実な同定を可能にしています。
ヘパリン血、EDTA血のどちらでも測定可能です。 好塩基球の活性化はCa2+依存性のため、一般的に好塩基球の活性化実験にはEDTA採血した血液は使用することができませんでした。Allergenicity kitではキット内にCa2+リッチの活性化バッファーを同梱しており、EDTA採血した血液でも好塩基球の活性化を検出することが可能です。このため、小児検体など採血量が少量に限られるような場合でも、一般血液検査の残検体を利用して測定可能です。 |