![]() |
||||||
HOME → サイトメトリー → FCMの原理入門講座 |
||||||
![]() |
![]() |
![]() |
| 水冷ガス(Ar)レーザー | 小型空冷ガス(Ar)レーザー | 小型空冷固体DPSSレーザー(488nm) |
複数の励起波長を必要とする場合や、特殊な波長を必要とする場合は、複数のレーザーを搭載し、目的に応じて切り替えます。さらに、多くの蛍光色素を同時に測定する場合は、複数のレーザービームを同一直線上、または平行光線として、サンプルに同時に照射します。レーザーを搭載するレーザーベンチは、各種のレーザーが載せられる産業標準規格品のベンチが将来のレーザーにも対応できるので適しています。
空冷ガスレーザーの場合、そのレーザービーム径は、直径が約900
m程度です。その光強度の分布はガウス分布で、中心が最も強く周辺にいくにしたがって、弱くなります。これらのビームを楕円形に集光・収束させて、強度を高めるとともに、1度に複数の細胞が照射されないようにします。レーザー光はサンプル流に達する前に2つの円筒型集光レンズを通過し、楕円形のビームになります。
1番目のレンズでビームの幅を調整し、2番目のレンズでビームの高さを調整します。2つのレンズを通過した後、楕円形のビームはフローセル内の細胞に当たります。
楕円形のレーザービームは、中央で強度が最も高く、周囲に向かって少しずつ低くなっています。測定に最も適しているのは、光強度が最も高く、ほとんど低下しない中央の部分です。横方向に広げると、サンプル浮遊液の中の細胞の位置に多少のばらつきがあっても、円状ビームに比べてより均一な光強度を与えることができます。
サンプル圧を低くするとサンプル流は細くなり、中央の光強度の変動のより少ない部分を通過します。その結果、分解能が向上します。

機種によっては、集光レンズを交換してビームの幅を変えることができます。幅の広いビームの方が光軸調整しやすく、サンプル流が横切る光強度の変動が少なくなり、分解能は向上しますが、得られる光の量は減少します。蛍光が比較的強い場合(例:DNA測定)には、このようなビームが有効です。
一方、粒子が非常に小さい場合には、レーザー光の大きさは狭ければ狭いほど、すなわち強度は強ければ強いほど散乱光測定には、有効です。
ただし、蛍光色素によっては、強い光で分解したり、飽和するケースがあります。
楕円ビームは、分解能を向上させる大変優れたアイデアですが、後述する積分パルスを使用しないと、蛍光量などのデータの直線性が低下します。
ビーム集光レンズは何種類かありますので、アプリケーションやレーザーの種類によって選択してください。
警告 レーザー光を直接見たり、レーザー光の前を遮らないでください。手指の貴金属は外してください。
レーザー安全規格に関しては、財団法人日本規格協会 http://www.jsa.or.jp のWebサイトをご参照ください。